社会福祉法人 つくしんぼ保育園
※年度途中に入退園があった場合にクラス移動をすることがあります。
赤ちゃんは泣く事で自分の思いを表現します。大人がその生理的な泣き声に素早く対応する中で、人に対する信頼が育ち安心して自分を出せる様になり、周りの物や人に関心を向けるようになります。 園ではそこを基本にしながら生活リズムを作り、大人と気持ちのやり取りをたっぷり経験できるあやし遊びを中心に、歩行に向けて順序よく運動機能(腹這い姿勢、寝返り、はいはい、つかまり立ち、ひとり立ち)の獲得が出来るように援助していきます。
物や人に関心が爆発的に増える時期ですが、まだそれらを共有して遊べるほどには育っていません。また、自我が芽生え拡大していく時期なので、自分なりのつもりが芽生え「自分で~。イヤイヤ」と大人にとって扱いにくい年齢です。園では「何々したかったんだね~」と代弁しつつ子どもの気持ちに寄り添う対応に心がけています。安定した歩行を獲得できる様に、遊具や散歩などで楽しみながら力がつく様に工夫して保育します。この時期は体験を通して考える力がついてきます。散歩、砂遊びなどの実体験を中心に、芽生えてきたイメージ力を豊かにする「つもり、見立て遊び」を大人、仲間と一緒に共感しながらたっぷり経験できる保育を展開していきます。
依存しつつ自立に向かう時なので、甘えを受けとめながらもその時の思いを しっかり捉えじっくりと丁寧に関わり「自分で出来た」ことが、自信につながるように援助しています。イメージ力を豊かにする「つもり・見立てあそび」を皆で共感しながらたっぷり経験できる保育を展開しています。当番活動やおやようタイム時の活動を通して順番や集団生活の簡単なルールを守ったり、自分の思いを言葉で伝えられるようにしています。
3歳児は、「・・・しながら・・・する」と言うふたつの動きをひとつにまとめた運動が出来る様になったことや、手指の器用さが増してきたことから得た自信で「ボクが~する」と何でもやりたがり屋の唯我独尊の時代を生きているといえます。保育者はこれらの発達の特徴をふまえた上で、仲間と関りあうあそびを通して全身運動をきたえる活動や、ごっこあそびの中でお互いの我のぶつかり合いを丁寧に解きほぐしながら仲間をくぐり自分に気付くことのできる保育をしていきます。
「じょうずになりたい、けれど自信がない、できない」と仲間の中で少しずつ「自分」の力がわかってきます。一人ひとりの得意なことを認めたり、出来るようになったことを知らせたり、友達と教えあったりと保育者が仲立ちとなり、自分の「できたこと」を確かな「できる力」になるよう、友達との関りを大事にしながら保育を作っていきます。
けんかもするけど楽しいことをいっぱい共有する、一人ひとりがお互いを認め合い共に育ちあう仲間として「相手の良いところも、悪いところも全部ひっくるめて〇〇ちゃんなんだ」と認め合うようになります。生活する中で協力する力、目標に向かって力を出し合うための話し合い、共同して作業を進めていく力が発揮できるような保育を展開していきます。